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School Rform Law が下院を通った。 [イギリス考]

今日のBBCニュースから
「ブレア政権が現在非常に物議を醸し出している学校改革案を下院に提出、保守党の支持のもと下院にて可決を勝ち取ることができた。」

この法律が可決することによる教育界へのインパクトについては未だ、しっかりと考えがまとまらないので、今日は書かない(ごめんなさいへたれです)。それより、これを通したことによるブレア政権への政治的インパクトについて、今分かっているところを紹介したい(まーBBCを読めば分かること程度なのですが)。

先ず、注目すべきなのは「保守党の支持の基」という一節であろう。以前のエントリーにも書いたが、保守党の指示を取り付けての法案可決は、党自信を傷つけかねない諸刃の剣であった。それをあえて保守党の支持を取り付けまで通したのには、就任の当時よりも教育改革に力を注いできたブレア首相の執念ともいえると思う。そして結果はやはり予想道理労働党にダメージを強いるものであった。先ず下の開票結果を見てもらいたい。

開票結果
賛成:458表
反対:115表
与党(労働党):343名
労働党で反対に回った者:52名
労働党で棄権した者:25名
保守党で棄権した者:20名

労働党の議員のうちの約4分の1が反対もしくは棄権をしている。与党労働党内でのこの法案を通すことに対する結束が固まっていないことを浮き彫りにする開票結果となった。それに引き換え対照的なのは保守党である。保守党の議員で反対に回った議員はいない、20名が棄権をしたのみである。この法案に対する保守党内での結束の強さが労働党との比較の中で引き立つ。

党内のコンセンサスの高さは安定的な与党の条件である。それが今回の開票結果で労働党は自党の不安定さを見せ付けてしまった。加えて、保守党と手を組むことで労働者階級を代表する政党という自党の立ち位置を危うくさせている。この結果は次の総選挙に響くのではと考える。

しかし、当のブレア首相は、教育大臣のケリー女史いわく「3分の4もの労働党の仲間の指示を受けこの法案が通ったことを喜んでいる。」とのこと。

以前より、後継と見られる議員とみつに連絡を取り合っているといわれるブレア首相。自分がやめることを前提に、党内に向けられる矛盾点はずべてかぶる、その代わりに最後にやりたいことはやってやる、という意図なのだと思う。

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