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laddette to lady [イギリス考]

Laddette というこの単語、どんな意味があるのかと気になってOxford現代英英辞典、ジーニアス英和、Cambridge Advaned learner's Dictionary を調べてみたのだが、どの辞書にも載ってなかった。Oxford大学がHPでリリースしている新語辞典でやっとこさ見つけた。以下がその説明。

laddette: a young woman who behaves in a confident and noisy way, and who drinks alcohol and enjoys sport or other activities that are traditionally enjoyed by men

「アバズレ」というのとは少しニュアンスが違う。日本語で言う「アバズレ女」が売春婦の隠語として使われるのに対し、こちらのladdetteは、「野郎」を意味するladから派生しているということもあり、男のように酒を飲みサッカーを見てはがなりたてる粗野な女という意味である。「アバズレ」という言葉が陰鬱なイメージを持つのに対して、laddetteはもう少しサバけているというか明るい。

で、何で私がこの単語に頭を悩ませているのかというと、今日「laddette to lady」というテレビ番組を見たからである。この番組は10人の労働者階級のladdetteを集め、一流の先生たちによりエチケットを身につけさせてレディーにしたて上げるという、さしずめ「ガチンコ・ファイトクラブ」の淑女版といったところか。10名で始まる集団生活だが、毎度番組の最後に一人学校を去らねばならない女性が選ばれるので、徐々に人数が減ってゆく。なかなかシビアな番組だ。

その中で紹介されるladdette達なんであるが、ものすごい。豪快にゲラゲラと笑う。ひいきのサッカーチームの応援になるとがなりたてる。テキーラをショットで飲んだあと、ビールをチェイサー代わりにガブガブ飲んで、その合間にカクテルをススる。酒飲んでアホほど踊る。まー元気なお姉さん達なんである。

こういう陽気なアバズレってあまり日本では見かけない(イヤ、もしかしたら私が見てないだけなのかも知れないが)。日本の場合ここまですっ飛ぶ前に、「なんとなくやばそうだから止めとこう」って言うブレーキが結構かかるものなのだが。このどことなくまずいなーって言う雰囲気をソーシャルプレッシャーという。イギリスに比べるとやはり日本はまだ女性に対するソーシャルプレッシャーは強いほうなのだろうなと思った。

どちらがいいのかは別として。

シビアな:severe

 


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コメント 2

Watcher

日本語でいう、おきゃん、でしょうか…(今、手元に辞書がないので正確さに自信はありませんが…)
by Watcher (2006-10-07 07:49) 

ガワ氏

辞書で調べてみました。

おきゃん(御侠):(若い)女の行動や態度が、活発で軽はずみなところがあること。また、そのような女。おてんば。「-な娘」
(広辞苑より)

アバズレより、しっくりきますね。ただ、おきゃんというには彼女達は豪快すぎるような気もしますが。そこは体も大きいので態度の活発さも1.5倍というところでしょうか。
by ガワ氏 (2006-10-08 01:30) 

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