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ヨークシャー訛り [最近の出来事]

私の父は、海外生活の長い人で、アフリカはナイジェリアや東南アジア、台湾等の国々をわたり歩き、外国人の部下を使いつつ、ビジネスの修羅場で切った張ったをやってる人だ。ウチの妹が生まれる前から外に出てるので、もうかれこれ四半世紀近く海外で仕事をやっている。そのせいで、日本語より英語のほうが上手い(日本人です。あしからず)。私がガキの時分に、時折帰国した父と会話をすると、父が日本語でのちょっと難しいコンセプトが出てこず、しょうがないから英語で言うのだが、今度はその英単語を私が知らないという、なんとも冗談みたいなことになってしまうこともあった。

私が大人になり、英語をある程度しゃべられるようになってくると、日本語でしゃべっている最中にいきなり英語にシフトして私の英語力を試す、というなんともエゲツないことを趣味にするようになってきた。その父が最近電話をしてきた。最初は「お前、はやく彼女作らんか」「お父さん、余計なお世話ですよ」「オレがお前の年には、もうお前がいたんだぞ」「最近は晩婚化が進んでるんです」等、日本語で世間話をしていたのだが、やはりお決まりようにいきなり英語にシフトして話してきた。しょうがないので私も英語で応じたのだが、彼は私の英語を少し沈黙して聞いたあと、

「お前、英語のしゃべり、下手だな」(日本語)

と、のたまった。

正直なところ、アルバイト先でイギリス人を相手に英語でコンタクトを取ることを通して、英語での説明能力が上がってきてるのじゃないか、と思ってた矢先だったので結構ショックだったことは否めない。確かに、最近は意味が通じりゃいいやって感じで文法に対してあまり気を払わなくなってしまっている。それに加えて毎日毎日接するヨークシャー訛りのイギリス人達の影響で、私自身も相当ヨークシャー訛り化しているのかもしれない。以前、名古屋に長く住んでいたというイギリス人に日本語をしゃべらせてみたところ、名古屋弁があまりにも強くて、失礼ながらそいつの前で笑ってしまったことがあったのだが、もしかしたら私も今そんな状況になっているのかもしれない。私の父はアメリカで英語を鍛えた人なので、ヨークシャー訛りは特に聞き取りづらいのだと思う。加えて、父は英語をネイティブとしない人達と英語で会話を行うため、説明の際に文法に注意を払う必要性が高い(それが、ネイティブで地元になると、そこまでこだわらねーでもわかるだろという感じになる)。

「地元の人たちが使う英語と世界でノンネイティブが使う英語には結構な開きがあるのだな」ということを、父との会話の中で再度実感した。

あと、もうちょっと文法に気をつけよ~っと

ヨークシャー:Yorkshire


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コメント 2

Watcher

文法は大切ですね。
ただ、英語が世界標準になっている現在、アメリカの英語が英語である、ということにはならないと思います。文法を守り、単語を守ることで、最低限のコミュニケーションは取れることがありますから…(´・ω・`)
by Watcher (2007-02-18 20:30) 

ガワ氏

文法は大切です。
アメリカの英語が英語である、ということにはならないということには賛成です。ただ、聞きなれているということはあるのかなと思います。アメリカはハリウッド映画を通して、アメリカ英語を広めてますから。何となく気着心地がいいのかもしれません。私なんかはイギリスの英語になれちまってるもので、アメリカ英語を聞くとなんともグチャっとした感じがするのですけど。いずれにせよ、文法をしっかり踏まえていることが大事です。それはアメリカ英語だろうとイギリス英語だろうと日本英語だろうと同じです。
by ガワ氏 (2007-02-18 22:14) 

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