スカイプを作った技術者がエストニア人 [想いつくまま]
であるということを最近知って、エストニアという国に興味が湧いてきた。
スカイプは、ご存知の方も多いだろうが、インターネット回線を利用したデジタル電話サービスだ。なぜだかからくりはよく分からないのだが、まったくのタダで電話ができる。しかもインターネットを利用するので、国境は関係ない。すなわち、平たく言うと「国際電話をタダでできる」ということだ。しかも受話器を持つ必要がないので会話をすると同時にパソコンを利用できるし、ものを書いたりもできる。複数同時拠点での会話も可能なので、イギリスにいる私とアメリカにいる人、日本にいる人との間で国際会議をすることができる。最近、100名まで参加可能なシステムが構築されたらしく、そんなことになったら地理的にはバラバラな世界中の人々の前でレクチャーをしたりすることもできる。
コレがタダで利用できるのだから利用しない手はないだろう。時々、変な雑音が聞こえたり、会話中に回線が切れたりすることはあるのだが、雑音は無視すればいいし、回線が切れたらつなぎなおせばいい。日本におけるスカイプの認知度はどうなのかよく知らないのだが、世界的にはとても好調に利用者を伸ばしているようだ。最近、スカイプのホームページを読んでいて、延べ利用者数が1億人を越えたということが喧伝してあった。そして、何とはなしにスカイプの求人のページを見てみた。そこで少しびっくりしたのは、最も人員を募集していたのがエストニア事務所だったということだ。
「何で、エストニア?」
という疑問と共に、グーグルで「スカイプ エストニア」と調べてみたら、タイトルの通りの説明がなされている文章を発見した。ちなみにスウェーデン人のマネージャーと手を組んで作ったらしい。
エストニアというとバルト「三国の一番北」というと日本人にはなじみやすいような気がする。人口は135万人、国土は大体「日本の9分の1(外務省調べ)」と、バルト3国中でも最も人口が少なく国土も狭い国である。しかしこの「小国」実を言うと経済成長率7.8%(世銀調べ 2004年度)を誇るイケイケの国であることはあまり知られてないと思う。そしてこの国の経済成長の一翼を担うのがIT産業なのだ。
しかし国内失業率が10%に上り、若年層の雇用問題も抱えているなど、不安要素もあるみたい。スカイプもここまでビックネームになってくると、国内の雇用に対する要求にこたえざるを得なくなってきているのか、最近は利益率を上げるために有料のサービス充実を目指している模様。
技術的な問題がおそらく未だにいろいろあるとは思うのだが、とりあえず現在のところは頻繁に使っている。なんてったってタダだしね。
日本ではエストニア出身の把瑠都関という力士(東前頭四枚目)がじわじわと人気を出しているようだ(ちなみにあだ名は角界のディカプリオだと)。うぬぬぬ、エストニア侮れん。
タダの(無料の):free
私もスカイプにアカウントを持っているんですけれど(今回、接続を切り離されて、スカイプ使えなくなってあせったのです)、エストニアの人がデザインしたとは知りませんでした…(´・ω・`)。
by Watcher (2006-08-03 04:22)
なかなかエストニアってば成長できる地理的環境は整っているみたいです。エストニア大使館もHPの中で結構強気に自国のPRを行っておりました。
現地にて根を下ろして事業をなさっている邦人の方もいらっしゃるようです。
→http://www.cpgbaltics.com/
by ガワ氏 (2006-08-03 05:18)