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イギリス的村落社会 [イギリス考]

最近、シェフィールドの街中から少し離れた場所に引っ越しをしました。仕事場から歩いて15分と非常に通勤が楽で、サマーフィールドやパブなんかも近くにあるので、買い物にも便利、落ち着いた感じの環境で、それまで暮らしてきた場所に比べると、雲泥の差と言いますか、まぁここに当分落ち着きそうな感じです。

周りを見渡すと、私のようにここに落ち着いた人が大勢いるようで、ここら一帯に住んでいる人たちの「なんとはない連体感」と言いますか、コミュニティーな感じがあるわでなんですね。ウチの大家に彼がいつも行ってるパブに連れて行ってもらうと、何年も前からの飲み仲間がいたりします。そこで「ヨ~、こいつうちにこれから住むことになった人」とかいう感じで紹介を受けて、仲間入りするわけです。

昨日、サルサを踊りに出かけたら、サルサ仲間の一人に「お前、一昨日あそこのパブで飲んでただろ」と言われて、少しびっくりしました。「へっ、何で知ってんの?」「いや~俺さ、あの近所に住んでんだよね」「おお~ご近所さん」という感じで、住んでいるところが近いと非常に親近感もわくわけです。サルサ帰りに歩いていると、別のサルサ仲間が同じ方向だったらしく、途中まで歩いたりして、同じ地域に住む者同士の連帯感みたいなものを感じるのは、悪い気はしないです。でもそれと同時に、こりゃ下手なことはあまりできないぞ、という気にもなりました。

こうやってコミュニティーに少しずつ溶け込んでいってます。

コミュニティー:community

ブログの10年後 [想いつくまま]

っとか、えらそうなタイトルを書いといて、自分で広げた風呂敷の大きさに思考停止しそうになってます。

でも実際どうなんでしょう、この情報伝達ツールは10年後どうなってるんでしょうね。その前に、このツールは10年の命脈を保つんでしょうか。インターネットに関する専門知識のかけらもない私が、ブログの未来についての一般論を語るなんておこがましいことはできませんので、「私個人が10年後もブログを使っているか」というところを考えてみたいと思います。

私の答えは、「多分続けてるかも」です。いくつかのブログの良い点により、おそらく10年後もほそぼそと続けてるんじゃないかなと思います。良い点は以下、

「①自分の過去の記事を読み返すと結構楽しい」
「②文章書くって頭にいい」
「③日本語の訓練になる」
「④ブログはペンと紙いらず」
「⑤しってる人たちへの生存確認、もとい近況報告になる」
「⑥いろいろ情報発信できる」

①自分の過去の記事を読み返すと結構楽しい
私、自分の書いた文章読み返すの好きなんですよ。自分の書いた昔の文章読んで、部屋の中で一人で笑ったり、恥ずかしがったり、センチメンタルになったりします。又、これまで書いた文章が300を越え結構な情報量になりつつあります。これを消してしまうのは惜しい。10年後なんかに今の記事を読み返して「俺ってば青いな~」とか感慨にふけるのもまたオツな気がします。

②文章書くって頭にいい
文章を書くって頭にいいんですよ。思っていることを文章化するっていうのは非常に頭脳を使います。うちのじいさんが80オーバーのいい歳こいたジジイなんですが、なかなか脳みそのキレの衰えない大したじーさんなんです。この爺さんは毎日日記をつけています。この爺さんの日記は爺さん以外読んではいけないものなんですが、大学生のときにこっそり読んだことがあります。結構赤裸々にいろいろ書いているのにびっくりしたのですが、それよりも量が半端ないんすよ。あの単調な生活の中で、ようもま~これだけ書くことがあるわと感心するぐらいです。これだけ書く脳みそがあるから今でも元気なのかなと思います。

③日本語の訓練になる
私、イギリスに住んでまして、職場は英語、家に帰っても英語。将来の女房も日本人ではない可能性がありますので、そうすると日本語でいろいろと書く機会があるというのはなかなか得難いと言いますか、10年後とかどうなってんすかねオレ。というわけで私自身の「日本人性」維持のためにも、日本語でいろいろ書いたほうがいいですね。

④ブログはペンと紙いらず
私もうタイプに慣れすぎてしまって、もう紙とペンでもの書くのには戻れません。というわけで日記を書く代わりにブログにタイプでしゃしゃっとね。それに紙を使わないからエコにもいいっすよね。

⑤しってる人たちへの生存確認、もとい近況報告になる
このブログ、リアルで知ってる人たちが結構読んでるんですよ。うちのオフクロにばらしたら、しってる人みんなに教えちゃったらしくて。私今後もこちらシェフィールドで暮らしていくつもりなので、日本で会うことのできない近しい人たちに、「何とか生きてますよ」っていう報告になるかなと思います。

⑥いろいろ情報発信できる
ま~これはそのまんまですよね。こちらシェフィールドで感じたことを日本の皆様にお伝えしたい、というのがこのブログを書き始めた最初の動機でもあります。仕事をクビになったり、ビザ申請でヘコったり、ものすごい魅力的な仕事が他に見つからない限り、こちらにいる予定ですので、その間は書いていると思います。

以上、最近よく読ませてもらっている書き手さんがブログから撤退したり、商用のスパムブログに辟易したりもしてますが、私は10年後もほそぼそと続けているような気がします。

こういう風に思っている方って、私以外にも結構いるんじゃないのかなと思ってますが、どうですかね。

予言:prophecy

Tescoが何であんなに安いのか

の理由の一端を垣間見たような気がする。

「Tescoがジンバブエからの輸入停止に踏み切った」
スーパーマーケットチェーンのテスコが「政治的な危機が続く」間ジンバブエから商品を輸入することを停止すると公表した。この小売ジャイアントはジンバブエより、野菜を含む商品を100万ポンド(2億円)相当ジンバブエより輸入している。
(BBC 2008年6月30日より)
http://news.bbc.co.uk/1/hi/business/7482383.stm

ジンバブエの国民一人当たりのGNI:

340米ドル(2006年、世銀)
(直接の情報入手先は外務省:ジンバブエ共和国より)
http://www.mofa.go.jp/mofaj/area/zimbabwe/data.html

こちらの大統領のムガベ氏がまた独裁者の鏡のような方で、最近ちょっとやりすぎて、(特にイギリスとアメリカで)非難轟々のようです。
(Wikipedia「Robert Mugabe」)
http://en.wikipedia.org/wiki/Robert_Mugabe

彼の失政により農業生産力がガタ落ちしてしまい現在、第二次大戦後最悪のハイパーインフレーションに見舞われているとのこと。

物価上昇率:
160,000%(年率:2008年:政府発表:実体は不明)
(外務省:ジンバブエ共和国)

おそらくポンドとジンバブエドルの換算率はとんでもないことになってるだろうから、100万ポンド(約2億円)持っていけばものすごい量の食物を手に入れるんだろう。

で、あればこそのあの低価格かと、食糧難に見舞われている国の食糧を、政情の不安定さを利用して安く買いたたく資本主義の非常さを、あまり抵抗なく受け入れつつある自分の変化に少し驚いている。

フラットメイトが見つかんなくて困ってる件 [最近の出来事]

フラットをルームシェアしてた友人がロンドンで仕事が見つかって来月から引っ越しちゃう。部屋に空きができると、その分余計に家賃を払わないといけなくなる。そのため新たなフラットメイトを探しているのだが、なかなか見つからなくて困ってる。最近、部屋を見に来てくれた人がいたのだが、あまり感触はよさそうではなかった。うちのフラットは大学から激烈近くて繁華街のすぐ裏なので、立地条件は最高なのだが、いかんせん外観がボロイんだよな。あと中華系の連中とフラットシェアしてると、ヤツらは料理に油を使いまくるので(って人のことは言えないけど)、台所を中心に油っこくなってしまうのは否めない。以前日本人の若いのを家に呼んで飯を作ってやったら、うちのフラットに入っての第一声が「いや~、アジアンな香りがしますね~はっはっは」とか言ってたから、においも結構あるのかもしれない(実を言うとわかんない、もう慣れちゃったから)。件のフラット見学をしてくれた地中海系の彼には、アジアンテイストぎとぎとの我がフラットは肌に合わなかったのかもしれない。

立地条件の良さを売りにEasyroommate.comでフラットメイトの応募をかけたら、3人から連絡を受けた。そのうちの二人に今度部屋を見てもらうことになってるんだけど、二人とも女性なんだよな。アメリカ人の大学院生とイギリス人の事務職勤務の女性達にうちのアジアンテイストぎとぎとフラットが気に入ってもらえるとは到底思えんのだが。どうやら彼女達の熱のこもったメッセージから察するに立地条件の良さと破格の低価格(定価の少なくとも3分の1)に乗ってきたようだ。うーん、部屋を見たと同時に超高速でドン引きされそうな気が今からする。

3人目のインド人の男性らしき大学院生ともう少しコンタクトをとって、フラット見学までこぎつけるというのが現実路線かも知れない。彼らは、中華系に劣らずスパイシー大国なので、においに対する耐性は強いって話だし、、、、でも彼が入ったら中華油ギトギト+インド系マサラスパイシーという最強タッグがうちのフラットで現出する可能性が出てくるな。その中で、日系薄味ソイソース文化が埋没しないよう、がんばるしかあるまい(ってなにを?)。

スパイスの効いた:spicy

人員が一人増えました [最近の出来事]

今週から、中国人が一人うちの会社に入ることになりました。

これで、イギリス人の社長を筆頭に、日本人、韓国人、中国人のカルテットで東アジアのマーケット全般を視野に入れた体制を作り上げつつあります。これでもう一人、インド人が欲しいねなんて社長と最近話してます。でも今は、一人増やすので精一杯です。中国人を雇い入れたのだって、イギリスにあるビール会社の企業連合から打診を受けている、中国市場の市場調査依頼を当て込んで、見切り発車で雇い入れた感があるため、リスクなしってわけじゃないし。俺らみたいな零細企業は食いぶちは自分で引っ張ってこないと何ともならんので、新人の彼には頑張ってもらわんとまずいです。でないと俺やら韓国人の同僚が稼いできた分が、彼の給料として消えていってしまいかねないので。

と、いったことを少し社長に漏らしたら、「初期投資の回収には時間がかかる。お前のときもそうだった。」と言われてしまい、「ムグッ」と口をつぐまざるを得なくなりました。なるほど長期戦の構えですね。でもどうだろう、中国人の彼に長期戦の覚悟はあるのだろうか?まだ今は何とも言えないので、とりあえず彼のことは社長に任せるとして、俺は俺のフィールドで頑張るっきゃないっすね。

同僚:colleague

ダメなやつほどなんとやら [最近の出来事]

ただ今、今年の9月にSheffield大学へ入るつもりで英語を勉強している若いのとフラットをシェアしているのだが、こいつがまたダメダメ中国人で、良いところを探すのに苦労している。

料理をした後で、皿を洗わない。部屋を掃除しない。フラットが汚くなっていっても意に介さない。今住んでいるフラットに5カ月ぶりに帰ってきて、我がフラットの荒廃ぶり(特に台所)に度肝を抜かれたのだが、彼はその激烈脂っこくて、不潔な環境に俺が帰ってくるまでの3か月間、何食わぬ顔で住んでいた(そしてその荒廃ぶりを加速させた)。私がフラットに戻ってから土日を利用して大掃除したのち「俺は、きれい好きで掃除が好きなんだ。その俺が返ってきたんだからお前も掃除をしろ!」と目をひんむいてビビらせてから、皿は洗うようにはなった(でも中途半端だけど)。掃除についても、私が「ここを掃除しとけ」と言っておくと私の求めているクオリティーの大体6割くらいはきれいにするようになった。

英語ができない。英語の勉強をしなきゃいけないのにできない。私が英語で話かけても一回目では全然話の概要がつかめない。単語を超基礎のレベルにして2回以上繰り返さないと私の言ってることを理解してくれない。会社から帰ってからいつも、彼の部屋の扉をいきなり開けて「How's everything?」と聞くのを日課にしているのだが、毎度「I am good」とかいうへんてこりんな英語でしか返してこない。おまけにそうやって扉を開けた際に、彼が勉強している姿を見たことがない。大抵、呆けた顔で中国に残してきた彼女とチャットをしているか、只でダウンロードした海賊版の最新映画を見ているか、ウォーシュミレーションゲームに夢中になっているのである。今日はちなみに映画を見ていた。さすがに見かねて、思わず「オイ、勉強しろ」と言ったら「エヘヘ~」だって、ダメだこりゃ。何でこいつに我らがシェフィールド大学は条件付きとはいえ(英語テスト)入学許可を出したのだ。こいつの親は相当金持ちで、プロを雇って入学主意書から何から入学準備書類を全部やってもらったに違いない。絶対そうに違いない。こいつ金払いはいいもんな。

そんなボンクラ金持ち中国人のフラットメイトだが、一緒に住んでいてもらわなければならない事情がある。というのは、来月の終りから私がこのフラットの大家を引き継ぐことになったからだ。来月の終りで今まで大家役をしてくれていたHJが、完全にロンドンに移り住むことになるため、新しいフラットをいろいろと探していたのだが、あまり安くていい物件が見つからないため、私がこのフラットの大家を引き継ぐことにしたのだ。そうすると金払いのいい店子は大事だ。そして彼は金払いはいい(←この人の一番の良いところ)。

それとま~、何というかダメなやつほどなんとやらというけど、なんとなく自分がダメダメだった大学浪人時代とかぶるんだよな、ヤツを見てると。勉強しなきゃいけないのに、現実逃避に麻雀に走って、たばこをおぼえて、女の子をナンパばっかりしていた。ちなみに私が童貞を下したのは浪人時代である。人生の中で一度くらいそんなやさぐれた時代があっても、人生の肥やしになるんじゃないっすかね。なんつって温かくみてあげてしまったり。

あっでも、そのおかげで俺ってば受験に失敗したんじゃなかったけ?

彼が英語のテストに落ちて中国に帰ることになると、金払いのいい店子が9月からいなくなる。

それはマズイ。何とか手を打たねば。


店子:tenant




やさしいイニシアチブ [サルサでキュー]

結局これがですね、サルサを踊る上で一番大事なんだと思うのですよ。

ステップじゃないんです、ターンじゃないのです、そんなものは練習すればできるようになるんだから。最後はですね、「この子をこう踊らせたいのだ!」と言うでうすね、熱い心なんです。そしてそれに加えて、自分のリードについてきてくれる女の子に対する優しさなんですね。ターンがうまくいったらニコッと笑って成功を分かち合ったり、ターンが少し遅めだったら少し押してあげたり。でもですね、こう、何といいますか、グッとですね引き寄せる時は引き寄せる強さが必要なんですよ。それには、ある程度「俺のルール」に踊っている間だけは従ってくれ的な封建的ともいえる男性的要素が必要なんだと思うんですよね。

そのためには自信を持つ必要がある。仕事で疲れていたなんてのは言い訳になりません。女性はその瞬間、瞬間で即断をしてしまいます。

今日ですね、それができなかったんですよ。

おかげで最高にいい女が笑顔をたたえて、俺の腕をすり抜けて行っちゃった。

今日は反省文。

反省:reflection

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